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今年で5年目を迎えた「環境こだわり米体験隊」 万葉の郷ぬかづかでは、消費者の皆さんとの交流やぬかづかの次世代を担う子どもたちに農業 に対する関心をもってもらうために、環境こだわり米体験隊事業を行っています。 平成17年から取り組みをはじめて、今年は5年目となりました。 公募によるオーナー制度で、約10a の田んぼを区画して、田植え、稲刈り、いもほりを楽しんでもらいます。 参加費は1万円。秋には無農薬、無化学肥料の環境こだわり米30キロやサツマイモ、お米の パンのお土産やお買い物券がもらえます。 今年は(社)農村漁村文化協会さんが、農水省から委託を受けて主催している平成21年度にっ ぽん食育推進事業「教育ファーム推進事業」の協力団体として、取り組みをすすめています。 教育ファームは、生産者(農林漁業者)の指導を受けながら、作物を育てるところから食べる ところまで、一貫した「本物体験」の機会を提供する取組みです。 体験を通して自然の力やそれを生かす生産者の知恵と工夫を学び、生産者の苦労を学び、生産者 の苦労や喜び、食べものの大切さを実感をもって知ることが目的です。 教育ファームとは… http://edufarm.jp/edufarm.html ● 5月30日 環境こ だ わり 米体験隊田植え 受付を済ませた家族から看板づくり、そしてオープニングセレモニーのあと、万葉の郷ぬかづかの倉庫の東側の田んぼへ移動しました。 あいにくの雨模様 それでも子どもたちははだしで田んぼにはいってコシヒカリの苗をがんばって植えました。30センチ間隔にテープの貼ったポールを使って、等間隔に植えていきます。 やはり田植えは女の子が上手。カエルばっかり捕まえている男の子もいました。 今年はヘアリーベッチという緑肥作物を直前にすき込んで、化学肥料のかわりにしました。 田植えのあとには「米ぬか」を撒いて、除草剤に代わりにします。「米ぬか」は田んぼの水面に皮膜をつくって、草を生えにくくし、発酵してたくさんのよい微生物を育ててくれます。 田植えのあとは、8条植え田植え機に体験乗車。いままで手で植えてたたいへんさと機械の速さのあまりの格差に驚かされます。 直売所のおばあちゃんは平均年齢約70歳。毎年体験隊のちびっ子が来てくれるのを楽しみにしておられます。孫よりまだ年下、ひ孫くらいの子どもたちに親切に指導いただく姿はとても微笑ましいものがあります。農が受け継がれていく1コマを見せてもらいました。 農作業の泥を落としたあとはおまちかねの交流会。 炊きたてのご飯に卵をかけた「卵かけご飯」、トン汁、焼きそば、きゅうりの漬物など加工部のおかあさんたちが準備をしてくれました。 みんなで食べたご飯はおいしかった。 最後にみんなで記念撮影 |
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バケツ苗をお土産に、秋の収穫を楽しみに家路に つきました。 ● 6月23日 養護学校のみんなとイモの苗を植えました。 こちらも長年取り組んでいます八日市養護学校のさつまいも栽培です。 中等部の8名が約3キロの道のりを歩いてきてくれました。 指導してくれるのは直売部のおばあちゃんたち。自分の孫、ひ孫に教えるように優しく接してくれます。もう何回もぬかづかに来てくれている子どもも多く、おばあちゃんらとすごく仲良しです。 移植ごてで掘って、苗をやさしくうめて、土をかぶせます。 「ここでぎゅっとおさえてや」「知ってるで、去年もしたもん」楽しい会話が飛び交います。 ジョロで水をかけて、看板もたてました。どろ団子遊びも楽しそうでした。 さわやかな初夏を感じさせる青空の下、子どもたちはとってもいい体験をしてくれたと思います。 リンク… http://edufarm.jp/wp2009/?p=165#more-165 ● 6月27日 生き物調査、ザリガニつかみ そして体験隊のみなさんはぬかづか農村公園の池で生き物調査、魚つかみに来てくれました。 この池は、土地改良事業によって、パイプラインによる給水となり、開水路がなくなるため、水辺の憩いの施設として整備したもので、環境保全向上活動により外来魚(ブラックバス、ブルーギル)の駆除や在来種(めだか、ニゴロブナ)の放流など行っています。 この日はぬかづかの昆虫生き物マイスターのたいちゃん(小4)も参戦し、ザリガニつかみを教えてくれました。 「するめを餌にするとはもったいない。これで十分」と、かえるを草で結わえ付けてザリガニゲット。これには体験隊のみんなもびっくり。ザリガニは餌をはさみで挟んだ瞬間に水からあげると、もう一度水中へ戻されるまで絶対にはさみを開かないそうです。 いろいろ教えてもらって、メダカやどじょうもたくさんとれました。 ● 8月30日撮影 体験隊の田んぼ 体験隊のたんぼは無農薬、無化学肥料で栽培してきました。畔の草刈も4回ほど行いましたが、田んぼの除草は田植え後に米ぬか除草しただけです。田植えも機械のように均等に植えられていないので、欠株や密植などでたくさん雑草が生えてしまいました。おまけに倒伏している部分もたくさんあり、昔の農家の苦労を身にしみて感じます。 今日はまちに待った稲刈りです。 稲穂にはまだたくさん夜露がついていますが、集合時間の10時に体験隊のみんなが集まってくれました。 糠塚の倉庫には乾燥機が5台(60石2台と50石3台)あり、近隣の今里の農家のお米も乾燥調整しています。この日も軽トラのコンテナに詰まれた生籾が運び込まれました。体験隊の日は、町内の他の田んぼの稲刈りはしていないので、いつもの作業風景をみられませんが、今日は予定外の荷受で、こどもたちは興味津々。コンテナから乾燥機に籾が吸い込まれていくのを観察できました。 糠塚の周辺(旧の八日市西部)では、刈り取った穂のスベ(穂がついていないいわゆる葉っぱの部分)でくくりますが、旧の八日市東部では、昨年のわらを準備して腰にぶらさげておいて、それでくくるそうです。このあたりにも農耕文化のちがいがでています。 体験隊のみんなにはコンバイン用の麻ヒモでくくってもらうよう準備していましたが、おじさんたちのはやわざを見て、チャレンジしてくれた子どもたちもたくさんいました。 吟ちゃんは稲刈りよりも虫つかみ。かえるやコオロギ、バッタが大好きです。虫かごをもってきてくれたちびっ子もたくさんいます。どちらかというと農業体験よりも昆虫目当て 青いカメムシもみつかりました。害虫ですが・・・ (笑)こんな色のカメムシは私もはじめてです。 うまくタイミングを合わせて踏み込まないと、逆回転したりしてたいへん。うまく回っても、稲をたくさんあてると引き込まれたり、回転が止まったりします。子どもだけでは危ないので営農部のおじさんといっしょに体験してもらいました。 このへんでデジカメ電池切れ(スミマセン) 稲刈りのあとはお楽しみのいもほり。こちらは直売所のおばあちゃんたちが指導員です。 「こんな大きいのが掘れた」「こっちのは細いな~」稲刈りよりも昆虫、稲刈りよりもいもほり・・・子どもたちは正直です(笑) いもほりで汚れた手を洗ったあとはお待ちかねの交流会。 営農部の「たけさん」が昔ながらの「おくどさん」(薪でご飯を炊くかまど)に釜をセットして新米を炊いてくれました。火加減、水加減もばっちりで、おこげまで完璧。もう一釜はガスでたきましたが、当然「おくどさん」のご飯が人気です。体験隊のお母さんは「震災になったらここに避難しよう。米も釜もある・・・」やて。 そのほかに小麦粉のかわりに米粉をまぶして揚げたさつまいもの天ぷらや、おばあちゃんのお漬物、かもうり(とうがん)のおつゆなどぬかづかならではのご馳走で皆さんをもてなしました。 最後にみんなで記念撮影。また来年も参加してくださいね。 |
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● 10月16日 養護学校のみんながいもほりに来てくれました。 6月23日に八日市養護学校中等部のみんなが植えてくれたさつまいもが立派にできあがりました。 車椅子でしか移動できない、しゃがんだりできない生徒もいます。けれども先生たちは、ブルーシートをひいて、うつぶせに寝そべるような形で、いもほりを体験させてくれました。子どもたちに土やさつまいもの感触を体験させてあげたい、自然の恵みに感謝する心を育てたい、そんな思いからここまで指導されるんだと思いました。頭の下がる思いです。 たくさん取れたさつまいもは学校で食べるよう、袋に入れて持って帰ってもらいますが、直売部のおばあちゃんたちは、ちゃんとその場でも味わえるよう、さつまいもをふかして準備してくれました。学校の菜園では味わえない心温まる交流活動です。 この日だけでなく、総勢80名の生徒たちが、4日間に分けて、糠塚の畑にきてくれました。 |